極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
◇幕間 不徳な侯爵一家の末路(アンジェリカ、ジーレット侯爵視点)
(息苦しい……)
光源は、壁に掛けられた台の上の蝋燭だけ。三方が重苦しい石の壁に囲まれ……そして前方は、一本が私の手首ほどもあろうかという太い鉄格子で遮られている。
聖王国、王宮の地下牢――重罪人用の牢獄で。
(私は……こんなところで何をさせられているの)
私、アンジェリカ・ジーレットはかさついた唇から息を吐くと、ぼんやりと虚空を見つめた。
腕には、罪を侵した聖女用の手枷が嵌められ、聖力を振るうことも叶わない。
もう、三日以上もなにも口にしていない……。
食事は提供されたものの……こんな不衛生的なところでの、虫の入ったような食事を口にするのなんて、侯爵令嬢として耐えられない。あんなものを食べるなら、死んだ方がまし。
でも……待っていればもうすぐ我が父――ジーレット侯爵が必ず助けに来てくれるはず。
なぜならば……私は彼にとって代用の効かない聖女の娘、玉座を掴み取るための大切な駒。
失えば、目論んだ計画が大きく後退する……。
光源は、壁に掛けられた台の上の蝋燭だけ。三方が重苦しい石の壁に囲まれ……そして前方は、一本が私の手首ほどもあろうかという太い鉄格子で遮られている。
聖王国、王宮の地下牢――重罪人用の牢獄で。
(私は……こんなところで何をさせられているの)
私、アンジェリカ・ジーレットはかさついた唇から息を吐くと、ぼんやりと虚空を見つめた。
腕には、罪を侵した聖女用の手枷が嵌められ、聖力を振るうことも叶わない。
もう、三日以上もなにも口にしていない……。
食事は提供されたものの……こんな不衛生的なところでの、虫の入ったような食事を口にするのなんて、侯爵令嬢として耐えられない。あんなものを食べるなら、死んだ方がまし。
でも……待っていればもうすぐ我が父――ジーレット侯爵が必ず助けに来てくれるはず。
なぜならば……私は彼にとって代用の効かない聖女の娘、玉座を掴み取るための大切な駒。
失えば、目論んだ計画が大きく後退する……。