極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「――ひっ⁉」

 固い金属靴の足音がし、それだけで私は取り乱した。
 しかしやがて、使者が来たその理由に思い当たる。

(……あ、もしかして⁉)

 微かな希望の光が目に灯った。降りてきたのは数人の王国兵だが、その手には食事の器や私を痛めつける道具などは持っている気配がない。

 ならばきっと……。いや、絶対に父の命で私を解放しに来たに違いない……!

「ようやくね、すぐにここから出してちょうだい! もうこんな汚いところは懲り懲りよ!」

 私は待ちきれずにその場から跳ね起き、鉄格子に掴まって叫ぶ。
 騎士は無言で追い払うように手を振ると扉から離れさせ、鍵を回した。

「出ろ」
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