極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 メナの手がこちらに伸ばされた。それが私には天から伸びた助けの糸に見える。
 これを掴めば、再起への道が待っている……!

 だが――。

「ぐはっ……何を!」

 それは寸前で引き戻され。私の身体は乱暴に後ろへ蹴りとばされた。

「う、ふふふふ。残念ながら、君の役目はもう終わり。逆だったんだ……私をうまく使っていたようで、利用されていた」
「な、なんだと……⁉」

 手のひらをくるくると返し蔑むメナに、視界が怒りで赤く染まる。

「必要だったんだ。聖王国で強い野心を抱き、背信すら躊躇わない人間が。すまなかったね……でもいいでしょう? どうせきっと数年もすれば、君の名前を知っている者なんで、いなくなるんだし」
「き、貴様ァ――!」
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