極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
31・手掛かり
窓を開けると、やや熱く爽やかな風が吹き込んで来る。夏の到来だ。
「……大分暑くなってきたなぁ」
世界書の件からひと月が立ち、今は八月を少し過ぎたところ。
聖女服も夏使用に代わり、肩から手首にかけての生地がうっすらと透ける水色のシフォン生地になった。
窓際では、相変わらずアルベール様に貰った鉢植えが置いてある。
めでたいことになんとこの間ようやく花を咲かせたところだ。スズランのように連なった、白い花たちは見る度私の心を癒してくれる。
いつも通り水と聖力を与えてやると、心なしか元気になったように揺れ、私は口元をほころばせた。
そうそう、この花を見て思い出すのはアンジェリカに加担させられてしまったリナの件。
『――シーリさん……本当に色々とごめんなさい。私が愚かだったんです。あの後父にもすごく怒られたんです……子供に親のツケを払わせるような悲しい真似するんじゃないって』
「……大分暑くなってきたなぁ」
世界書の件からひと月が立ち、今は八月を少し過ぎたところ。
聖女服も夏使用に代わり、肩から手首にかけての生地がうっすらと透ける水色のシフォン生地になった。
窓際では、相変わらずアルベール様に貰った鉢植えが置いてある。
めでたいことになんとこの間ようやく花を咲かせたところだ。スズランのように連なった、白い花たちは見る度私の心を癒してくれる。
いつも通り水と聖力を与えてやると、心なしか元気になったように揺れ、私は口元をほころばせた。
そうそう、この花を見て思い出すのはアンジェリカに加担させられてしまったリナの件。
『――シーリさん……本当に色々とごめんなさい。私が愚かだったんです。あの後父にもすごく怒られたんです……子供に親のツケを払わせるような悲しい真似するんじゃないって』