極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 聖王国の人たちは、それを防ぐための方法を探そうと躍起になっており、ルイーゼ様やマール様、ミシェル班長なども会議などで日々忙しくしている様子。
 マール様は記憶の奇跡で世界書から未来を見通そうと苦心しているみたいだが、未だうまくいった世界線の情報は引き出せていない様子だ。

 でも、きっと私の信じる先輩たちなら皆をあっと驚く方法を見つけ、安心させてくれるに違いない。

 それから……アンジェリカについては、聖女会を追放されたのち魔帝国に移されることになったと聞く。

 “奪聖痕 (ディベスティア)”――奇跡の資質を持ちながら、悪しき心によりそれを濁らせてしまった者は魔女と呼ばれ、あちら側に引き渡すという取り決めが古来からなされているのだとか。

 彼女がその力に目覚めたのは、私の黒い髪留めを手にしたせいなのかもしれない。でも、当の私は生まれてこの方ずっと身に付けていて何の異常も感じてない。

 私のことはともかく……リナやポピアまでもを巻き込んで危害を加えようとしたことは許しがたいし、同情の余地はない。多少後味の悪さが残ろうと、仕方ないことだと割り切った。
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