極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 それから……大事件が起こったせいで、例年順繰りで取るようになっていた休暇の時期も大きくずれ込んだ。魔物の出現がなくなり、聖女会の働き方自体も大きく変革を迎えるだろうし、今上層部はてんやわんやだ。

 幸い私は下っ端だから、会の内情にも詳しくない。
 あと数日もすれば自由の身で、二週間程度の休暇に入る。そこで、一度孤児院に顔を見せに行こうと思うんだ。

(ふふっ、リオンたち……元気にしてるかな?)

 ここに来てから何度か手紙をやり取りしてるけど、皆新しい世話係のシスターのもと、元気にやっているみたい。もっとも、シスター・ラミニは相変わらずらしいけどね。
 あの小さかったロロがたくさん練習して、お手紙を書いて寄越してくれた時は感動しちゃった。早くお土産に聖都で流行りのお菓子をたっくさん持って行ってあげたいね。

 貧民街の再興計画も順調に進行中だ。
 だけど……やはりあれ以来ラトラさんは姿を見せておらず、グループの皆も心配していた。しばらく旅に出て帰って来ないと伝えてはおいたけど……。

(あの時の続き――あれはどういう意味だったんだろう?)
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