極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 化けていた白い魔女メナの言葉をルイーゼ様に伝えはしたけど、目立つ反応はなかった。
 だけど、瞳には何かを期する光が宿っていた気がする。
 メナは、あの時私が使った不思議な力についてもなにか知っていそうな様子だった。その辺りも含め、私自身の本来の目的も忘れないようにしないと――。

「シーリッ! そろそろ行こうよ! 王妃様たちをお祝いしてあげないと!」

 後ろからぴょんと抱きついて来たポピアのおかげで意識が引き戻され、私はちょっと意地悪に言った。

「そんなこと言って、王宮で着替えさせてもらえるドレスの方が目当てなんでしょ」
「へへ、バレた?」

 ポピアは舌をぺろりと出し、潔く認める。

 窓から外を見下ろすと、丁度お城から迎えの馬車が到着したみたい。
 粗相しないか心配だけど、お城なんてこんな機会を逃したらいつ行けるかわからない。せっかくの王妃様のお誘いなのだし、しっかり今後の人生経験の糧とさせていただこう。
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