極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「行こっか」

 寮の扉を閉め、門の近くで留めてあった馬車へ赴くと……私たちはゴージャスな内装に驚きつつ仲良く乗り込んだ――。


 
 白亜の宮殿に降り立つと、そこは凄まじい吸引力で私の目を惹き付けた。
 大聖殿を初めて見た時以上の衝撃に、しばし立ち尽くす。

「聖女シーリ様、ポピア様でございますね。王妃様より、おふたりには礼を尽くすよう言付かっております。ささ、こちらへどうぞ」

 到着すると、丁寧な案内係の侍女たちから出迎えられ、煌びやかな衣装が立ち並ぶ一室に連れていかれる。

「ここにあるものはご自由に使いいただけるよう、仰せつかっております」
「うっそー、素敵ぃ! あー、こんなことならもっと早く呼んでもらえばよかった。ねえシーリ、色々着せてもらっちゃいましょうよ!」
「う、うん(本当に大丈夫かな……)」
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