極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ええ、でもお色が迷うんですよね。白ってなんでも合いますし。でも赤とかの派手な色より、落ち着いた感じの方がいいかな。青、紫……う~ん、黒はちょっと湿っぽい感じがして、今日の場にはそぐわないか。見送るとして……緑も穏やかさが出て悪くないかも」

 もう、好きにしてちょうだい――試着室でとっかえひっかえされ、ポピアと侍女長の着せ替え人形になった私は糸目で過ごす。で、結局最終的にドレスはパープルのゴシックタイプに決まった。

「それと、可愛いアクセサリーも着けなきゃね。シーリはどれが好き?」
「あ、う~んと……。これ、付けたままじゃだめかな?」

 アクセサリーに関しては普段あまりごてごてとつけないし、いつもと同じ方が気持ちが落ち着くかと思って、私はあの半欠け黒石の髪留めを指差す。

 すると、ポピアも侍女長さんを顔を見合わせてくすり。

「ご本人がそうおっしゃるのでしたら」
「ですね。それに、この髪留め……地金の質はも悪くないし、そんな安物でもなさそう。大丈夫よ」
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