極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 そこで、来賓の相手が終わったのか、暇さえあれば言い合いになるふたりを王妃様が窘める。気まずそうに黙り込むふたりに苦笑しつつ、私たちはもう一度本心からのお祝いの言葉を述べた。 

「こたびのご招待、光栄に存じます。王妃様が元気になってくださったことで、私たちも未来に希望が持てました。またぜひおふたりとも、大聖殿にお越しになってください。聖女皆が、そのお姿を一目拝見したいと心待ちにしていますから」

 するとふたりはにっこりと頷き合い、そして……聞き捨てならない未公開情報を明かしてくれる。

「もちろんよ。そうそう……聖女会全体にも今後手厚く報いることになったから。……そしてこれは内々の話になるけれど、あなたたちの昇級をルイーゼに推薦しておいたわ。多分あの子も断ることはしないでしょう」
「「えぇっ⁉」」

 それは初耳。
 ということは……聖女としての階級がポピアは黄雛菊に、私は紅牡丹に上がってしまうということ⁉ 
 まだ聖女会に入会して一年も経っていないのに――それはもはや中堅の仲間入りでは。

「今後成長株として、一際大きな注目を浴びることになるでしょうから、頑張ってちょうだい」
「「は、はいぃ……」」
< 398 / 840 >

この作品をシェア

pagetop