極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 彼女が勧めてくれたように、願いたいことはすでに決まってる。
 本当に私にとっては大事なことなので、ここはその言葉に甘え、胸を張って伝えさせてもらった。

「実は私……お恥ずかしいのですが、親が何者なのか全く知らなくて。そのことについて……もしできるなら出自を辿る手助けをして頂けたらと」
「ふむ、なるほどのう……」

 国王様は余程寛容な人物なのか、そのことを聞いても気分を害した様子はない。大きく頷くと、驚きの発言を言葉にする。

「よし決めた! では……この件の責任者を騎士団長アルベール、そなたに任せることとする! 見事、聖女シーリの親を探し当てて見せるがよい!」
「――――! 畏まりました!」

 えっ……それはなんだかすごく申し訳ないような。

 でも、ようやく私のお守りから解放されることになるはずだったアルベール様は、なんだかニコニコしているし。
 そしてどうしてか、その決定にデュリス殿下が強く食って掛かった。
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