極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ち、父上! それはちょっとズル――」
「なんじゃデュリス、わしの決定に文句があるというのか? そういえば、貴様はこのところ次期国王としての教育にも身を入れずに城を抜け出してばかりおったそうじゃなぁ。教師たちがひどく嘆いておったぞ。さあ、願いは聞いてやった……明日から、いや今からでも存分に後れを取り戻すがいい!」
「ち、父上ぇ~!」
なんと国王はデュリス殿下の首根っこをひっつかむと、そのまま広間を後にしてしまう。
なんだか……ちょっとかわいそうな気もするけど、責任ある立場になるんだから、ここは気合を入れ直してもらわないとね。
アルベール様が、私の肩をぽんと叩いた。
「それじゃシーリ、改めてよろしく。魔物たちがいなくなったことで、僕ら聖騎士も手空きが増えた。情報集めを手伝うから、調べて欲しいことがあったら遠慮なく申し出てくれ」
「助かります。それでなんですが……」
どうやら、彼との関係はもうしばらく続くこととなりそうだ。頼りになるこの人と一緒に行動できるのはとても心強い。
そこで私は、今日はいつもより少し高い位置に取りつけてあった黒石の髪留めを外すと、手のひらに乗せた。
「なんじゃデュリス、わしの決定に文句があるというのか? そういえば、貴様はこのところ次期国王としての教育にも身を入れずに城を抜け出してばかりおったそうじゃなぁ。教師たちがひどく嘆いておったぞ。さあ、願いは聞いてやった……明日から、いや今からでも存分に後れを取り戻すがいい!」
「ち、父上ぇ~!」
なんと国王はデュリス殿下の首根っこをひっつかむと、そのまま広間を後にしてしまう。
なんだか……ちょっとかわいそうな気もするけど、責任ある立場になるんだから、ここは気合を入れ直してもらわないとね。
アルベール様が、私の肩をぽんと叩いた。
「それじゃシーリ、改めてよろしく。魔物たちがいなくなったことで、僕ら聖騎士も手空きが増えた。情報集めを手伝うから、調べて欲しいことがあったら遠慮なく申し出てくれ」
「助かります。それでなんですが……」
どうやら、彼との関係はもうしばらく続くこととなりそうだ。頼りになるこの人と一緒に行動できるのはとても心強い。
そこで私は、今日はいつもより少し高い位置に取りつけてあった黒石の髪留めを外すと、手のひらに乗せた。