極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ふふ、こんな旅行もたまにはいいね。隣に話し相手が居てくれて、心が休まるよ」
彼は牧歌的な外の風景を眺めながら、朗らかに笑う。この機嫌の良さは、ずっと仲の悪かった弟との和解と、瀕死の母親が回復したことへの賜物か。
「家族水入らずで過ごさなくてよかったんです?」
「どうせデュリスは勉強詰めだ。母上も……陛下と夫婦同士積もる話もあるだろう。対話不足はおいおい解消していけばいい。それより、今は少し心身の調子を整えるタイミングだと思う……僕も、君もね」
「……そうですね」
彼もずっとこの王国の騎士団長として、平和維持に気を張り詰めてきたはずだ。騒々しい都会よりも、何もないこの場所の方が、かえってゆっくり羽休めできるのかもしれない。私も肩の力を抜いて笑った。
「向こうに着いたら、改めてみんなに紹介します。よかったら騎士団での武勇伝でも聞かせてあげてください」
「ああ、構わない。もっとも……あのお婆さんとだけはうまくやれそうにないけどね」
「あの人は、なんていうか……山の天気みたいなもんですから」
彼は牧歌的な外の風景を眺めながら、朗らかに笑う。この機嫌の良さは、ずっと仲の悪かった弟との和解と、瀕死の母親が回復したことへの賜物か。
「家族水入らずで過ごさなくてよかったんです?」
「どうせデュリスは勉強詰めだ。母上も……陛下と夫婦同士積もる話もあるだろう。対話不足はおいおい解消していけばいい。それより、今は少し心身の調子を整えるタイミングだと思う……僕も、君もね」
「……そうですね」
彼もずっとこの王国の騎士団長として、平和維持に気を張り詰めてきたはずだ。騒々しい都会よりも、何もないこの場所の方が、かえってゆっくり羽休めできるのかもしれない。私も肩の力を抜いて笑った。
「向こうに着いたら、改めてみんなに紹介します。よかったら騎士団での武勇伝でも聞かせてあげてください」
「ああ、構わない。もっとも……あのお婆さんとだけはうまくやれそうにないけどね」
「あの人は、なんていうか……山の天気みたいなもんですから」