極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
数十年かけてねじくれ曲がったシスター・ラミニの性格が今さら変わるところは想像できないし……何か言われたら、突然雪や雷が降ってきたくらいに思うのが、やりすごすコツ。
そんな強欲婆さんの対処やここ数日の予定を話し合う間に、ようやく街道の先に立ち並んだ家々が見えてきた。
聖都と比べたらそりゃみすぼらしい、なんてことない街なのだけど……。でも一応、私が十六年間過ごした街だもの。窓から外を覗いた私は久しぶりの帰郷にややはしゃいでしまう。
「あっ、あのお爺さん知り合いなんです! お~い!」
大きく手を振れば、農作業をしていたお爺さんが屈んでいた身体を持ち上げ、手を振り返してくれた。街外れで農場を営んでいる彼は、たまにお祈りついでで教会に食料を寄付してくれたりして、ずいぶんとお世話になったものだ。
「おや、あんたさん帰ってきなさったか。またエライべっぴんさんを連れとるな。聖女になって、都に呼ばれたと聞いたから、もうここいらには戻って来んものだと思っていたよ。立派になってのぉ」
「そんなことないです。これからもちょくちょく里帰りするつもりですし、お世話になった方へのお礼もしなきゃ」
そんな強欲婆さんの対処やここ数日の予定を話し合う間に、ようやく街道の先に立ち並んだ家々が見えてきた。
聖都と比べたらそりゃみすぼらしい、なんてことない街なのだけど……。でも一応、私が十六年間過ごした街だもの。窓から外を覗いた私は久しぶりの帰郷にややはしゃいでしまう。
「あっ、あのお爺さん知り合いなんです! お~い!」
大きく手を振れば、農作業をしていたお爺さんが屈んでいた身体を持ち上げ、手を振り返してくれた。街外れで農場を営んでいる彼は、たまにお祈りついでで教会に食料を寄付してくれたりして、ずいぶんとお世話になったものだ。
「おや、あんたさん帰ってきなさったか。またエライべっぴんさんを連れとるな。聖女になって、都に呼ばれたと聞いたから、もうここいらには戻って来んものだと思っていたよ。立派になってのぉ」
「そんなことないです。これからもちょくちょく里帰りするつもりですし、お世話になった方へのお礼もしなきゃ」