極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う


「くくく……あははははっ! いやあすごい。あのお婆さん、ここまでやってるとは……」
「笑ってる場合じゃないですよっ! やだもう……!」

 馬車から降りた私は両手で顔を覆った。だぁって、今まで辺境の一集落でしかなかったこの街が、異様に賑わっているんだもの。それもこの私のせいで。

 聖なる街⁉ ただの寂れた田舎街の間違いでしょうが!
 ご丁寧に、それらしく見せるためか街の建物の大半までが白く塗り潰され、まるで知らない街に来たみたいだ。

 身バレすると不味そうなので、私はアルベール様にフード付きのマントを借りて姿を隠しながら街中を進む。そんな中、彼は腰を低くしながら説明してくれた。

「ごめんごめん。実は孤児院に派遣した世話係の者たちから、この街のその後の話は色々と聞いていてね。どうやら、あのシスターがシーリが立派になったことを利用して、金儲けを企んだみたいだ。街おこしになると思って、住民もそれに乗っかったみたいだね。それにしても……」
「ええ……」
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