極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「別にあんたに言いたいことなんざないよ。だが、そっちの小娘にはデカイ借りを作っちまった。気持ち悪いんだよ、そういうのは。付いてきなシーリ。あんたが知りたがりそうなことを、教えてやるよ」
「え…………っ⁉ それって――」

 立ち上がりざまに大きく膝をテーブルにぶつけてしまう。
 実は、ここでの十六年間……。シスター・ラミニは私がどうやってここに預けられたか……父親がどうなったのか一切教えてくれなかった。渡してくれたのは、あの髪留めだけ。

 姓を知らされた時も思ったけれど……やはり、まだまだこの老婆は私に隠し事をしていたんだ。
 それも、特大のやつを――。



「僕も付いて行って構わないんですか?」
「見せもんじゃあないが、まあいいだろ。ほれ、グズグズすんじゃないよ。あたしの気が変わんのが嫌だったら、きびきび付いてくるんだね」

 いつものガミガミ婆さんっぷりは変わらず、前をゆくシスターの後に私とアルベール様は続いていった。
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