極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 かつて失った大切な絆を思い浮かべ、変わらぬ過去に浸らずルイーゼはその場を立ち去る。マールも嘆息すると、それに従った。

 そんなふたりの左胸には、小さな紋章が輝く。
 表面の輝石に描かれるのは、この王国の象徴とされる“金盞花(カレンデュラ)”。聖王国ランシルエルトを守護する聖女会の最高責任者たる、その証。

 彼女たちとシーリが巡り合い、それを目の当たりすることになるのは……物語の、もう少し先のこと。
< 43 / 246 >

この作品をシェア

pagetop