極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う


 以前と部屋が変わったから気付くのが遅れたけど、硬い音はノック音だ。遅い時間だし何かの間違いかと思ったけど、しばらく経つと、外から私の名前が呼ばれた。

「シーリ、起きているかい?」
「え、アルベール様……?」

 私はロロたちを起こさないようベッドから降り、カーディガンを羽織ると扉を開ける。するとそこには長い髪を降ろしたアルベール様の姿があった。その表情は、やや暗い。

「どうかしましたか……?」
「夜分に済まない。緊急で話をしたい」
「は、はぁ……」

 求めに応じ、階下のリビングに移動すると……彼は緑の石をテーブルの上に置いた。これはいつぞやの通信用のイヤリング型法具。
 そして彼は、のっぴきならない事情を告げはじめる。
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