極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
その言葉を聞いて、ようやく納得がいく。今魔帝国がどういう状態かわからないけれど……彼らを守り抜き無事帝都にまで到着させることが最優先なのだ。それが叶えば、戦わずして今回の反乱を終息に導ける可能性があるのだから。
話を聞いた人たちから安堵の声が漏れる中、国王様は臣下たちを厳しく諭した。
「決して楽観視はするでないぞ。未だやつらが、どのような方法でもって魔帝国全軍の支持を得たのかが判明しておらんのじゃからな。噂に名高き魔女帝の腹心……双魔の賢女も新たな魔女帝に忠誠を誓ったと聞く。ヴァシリーサ殿が今回の騒乱を鎮めることを視野にもいれつつ、我々はあちらの進行に対し十分な備えをしておくべきじゃろう。よいな、皆の者」
「「ハッ!」」
国王は号令に応えた臣下たちを見回すと、再度マール様に焦点を当てた。
「ここでひとつだけはっきりさせておかねばならんことがある。マールよ、そなたも知っておろうが、三年前聖女会は……今回新たに魔女帝に立ったという、メナ・アルシェーヴを……金盞花の乙女の候補者であった“本”の聖女を抹殺したと……そう報告したな?」
「はい……その通りです」
「わしはこの国の王として、お主にその経緯を問わねばならん。死んだと報告した者が生きていた。その過ちは、王国に背信の意思があってのことか?」
話を聞いた人たちから安堵の声が漏れる中、国王様は臣下たちを厳しく諭した。
「決して楽観視はするでないぞ。未だやつらが、どのような方法でもって魔帝国全軍の支持を得たのかが判明しておらんのじゃからな。噂に名高き魔女帝の腹心……双魔の賢女も新たな魔女帝に忠誠を誓ったと聞く。ヴァシリーサ殿が今回の騒乱を鎮めることを視野にもいれつつ、我々はあちらの進行に対し十分な備えをしておくべきじゃろう。よいな、皆の者」
「「ハッ!」」
国王は号令に応えた臣下たちを見回すと、再度マール様に焦点を当てた。
「ここでひとつだけはっきりさせておかねばならんことがある。マールよ、そなたも知っておろうが、三年前聖女会は……今回新たに魔女帝に立ったという、メナ・アルシェーヴを……金盞花の乙女の候補者であった“本”の聖女を抹殺したと……そう報告したな?」
「はい……その通りです」
「わしはこの国の王として、お主にその経緯を問わねばならん。死んだと報告した者が生きていた。その過ちは、王国に背信の意思があってのことか?」