極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「そうだそうだ! お前たちがやつの死を見届けていればこんなことには……!」
「まさか、聖女会は裏で反乱を起こした者たちと繋がっているのではないだろうな! それに聖騎士団もだ。先日も、やつと聖王国内で遭遇し、取り逃がしたと聞いているぞ!」
(そんなはずないじゃない……皆は)

 そんな声が上がり、私は悔しさの余り、立ち上がってしまいそうだった。聖女会や聖騎士団……彼らがどれだけ王国に尽くそうとしているかをよく知っているから。だがマール様は一瞬の目線で私を制すと、立ち上がり深く頭を下げる。アルベール様も立ち上がってそれに倣う。

「そのことに関しては、深謝させていただきます。ルイーゼが仕留め、瀕死で大河の激流に巻き込まれて姿を消し、命亡きものと判断いたしました。私たちは王国へ叛く意志など、微塵もございません」
「それについては、騎士団も謝罪と共に、証言させていただきます。先日やつらしき人物の姿を認め交戦しましたが、強力な術を使い我らでは太刀打ちできませんでした。その後やつが呼び寄せた巨大な魔物の対処にしても、聖女会の力がなくば相当な被害が民間に発生していたでしょう。彼女たちの力なくしては、魔帝国に対抗することは叶いません」

 静かに反省の意を示すふたりに、それでも不信感を示す人たちはいたが、そこはぴしゃりと国王様が遮った。
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