極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「うむ……過ぎたことは仕方がない。その謝罪の意は、今回王国を無事守り切ることで示してみせよ。皆も、以後この事実に拘泥せず、聖女会・聖騎士団両方にに惜しみない協力を捧げることを命ずる。では、軍議はこれで終了する……各位、役割をまっとうせよ!」
「「オォッ!」」

 さすがだ、国王がこう言えば誰も文句は言えない。さっきの問答は両組織へのの追及を避け、全員の意思を統一するために必要な通過儀礼だったのだろう。
 王妃様の回復により、大きく判断力を取り戻した国王様の指示の下、私たちは一丸となんて声を合わせ士気を高め合う。
 そして軍議は終了し、皆が慌ただしく動き出す中……私はしばらくそのまま席に留まっていたマール様に呼び掛けた。

「マール様……? この後はとりあえず、大聖殿に戻られますよね?」
「……そうだな。すまん、少しばかりぼうっとしていた。行こう」
「あの……大丈夫ですか?」
「……ああ、ありがとう」

 席を立とうとしてふらついた彼女が、らしくない気弱な笑みを見せる。他の金盞花の乙女が居ない中、ひとり残された彼女の重圧はいかほどだろう。顔色もかなり悪い。
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