極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「無理しないでください……私にできることがあれば、手伝いますから」
「お前は優しいな……だが、私にもプライドがある。この事態は我々の代が築いた負の遺産だ。後進のお前たちに背負わせたくはない。せめてルイーゼが戻るまでは、聖女達の代表としてしっかりと責務を果たしてみせるさ」

 宣言すると彼女は支えていた私の手を離し、先に立った。その後ろ姿から、誰かの手を借りるわけにはいかないという強い意志が感じられる。

(大丈夫、信じなきゃ。ヴィーナ様のことはよく知らないけど、ルイーゼ様なら……きっと無事に魔女帝たちを守り通して帰ってくる。マール様だって頭のよくて頼りになる人だ、戦いになっても私たちをうまく率いて無駄に死なせたりはしない。今は早く、皆が元の生活に戻れるよう祈ろう……)

 きっと、戦争なんて起こらない。そう思い込むように……私もせめて自分の役割を果たそうと後に続く……。


 ――その数日後。

 私たちはまだ聖都にいた。約一月後の開戦に備えいくつかの班はすでに東側の国境線に赴いたところだ。ミシェル班長の率いる第五班の面々も次々と休暇から帰還し、数日後には都を発つ。
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