極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ふふふ……捕まえた小鳥は、檻に入れるものでしょう」
「――⁉」

 薄暗かった室内に照明が灯り、人影が浮かび上がった。薄闇に溶け込む黒い衣装の中身――白い髪や目、素肌などが、幽霊のようにぼやけた雰囲気を醸し出している。

「メナ……あなた、生きていたのね!」

 私はきしむ身体を庇いつつ、柵を両手で掴み叫んだ。

 メナ・アルシェーヴ。かつて親しかった頃の面影を残す彼女は、当時と変わらぬようににこやかに微笑んでいる。永遠の別れを、その身に手ずから刻んだはずの、三年前と……。

「生憎と、ずいぶんしぶとい身体になってしまってね。ふふふ……あんなに病弱だったのが、嘘みたいだろう?」

 彼女はそう言うと肩口にある痕を指先でつついてみせた。その仕草に、私は懐かしさと、耐えがたい胸の痛みを覚える。私を追い詰めたのはお前だろうと、そう主張しているようにも思えたからだ。
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