極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私はその話を聞くなり王宮へと走った。金盞花の乙女の権限を駆使して法務部へと掛け合い、その日の内に強引にロバートとの面会を果たす。彼はげっそりやつれながらも、しかし……嬉しそうな目でこちらを見つめた。

『ルイーゼ……施術は成功した。メナはもう大丈夫だ』
『……いったいあなた、何をしたの』

 確かに、メナが回復したという知らせは私の心を少しばかり落ち着かせた。ただ、その後に彼の口から聞いた内容には、再び愕然とした。

 彼は……恐るべき手法でメナを治療――いや、変化させた。なんとそれは……人為的に彼女の身体に奪聖痕を刻むことだったのだ。

(そうまでして……。いや、私でも方法を知っていたらそうしたかもしれない。けど……!)

 魔女となった者が持つ奪聖痕。聖力と相反する魔力を発するそれを、何者かの協力を経て生み出した特殊な魔道具で、メナの身体に直接刻み込んだ。それは、彼女の膨大すぎる聖力と混ざって安定させ、新たな力を与えると共に病状の進行を完全に抑え込んだ。
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