極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
メナもそう言い切って笑顔を見せ、私たちの歩む未来には、確かに光が射したように思えたのだ。
そして、それから少しの時を隔てて――事件は起きた。
『……ロバートが、どうして!』
法務部の知り合いからの手紙でその話を知った私は、陽が落ちているというのに身支度を整え、大聖殿を飛び出した。
血が凍るような思いだった。なにせ、急遽ロバートの処刑が秘密裏に決められたという話だったのだ。知り合いの話によれば、貴族連合から大きな圧力がかかり、そちらと関係性の強い法務部の長が独断で決定したとのこと。
罪状は、異端の技術を使って奪聖痕を人為的に再現し、聖女の血を濁らせたこと――。
この事実が他国に漏れれば、大きく糾弾の対象となる……よってこの知識ごと彼を葬り去る。
そんなバカな決断を止める為、私は聖女の自負もかなぐり捨てて着の身着のままで王宮へと向かった。だが……すでにそこでは。
『遅かったじゃない、姉さん』
そして、それから少しの時を隔てて――事件は起きた。
『……ロバートが、どうして!』
法務部の知り合いからの手紙でその話を知った私は、陽が落ちているというのに身支度を整え、大聖殿を飛び出した。
血が凍るような思いだった。なにせ、急遽ロバートの処刑が秘密裏に決められたという話だったのだ。知り合いの話によれば、貴族連合から大きな圧力がかかり、そちらと関係性の強い法務部の長が独断で決定したとのこと。
罪状は、異端の技術を使って奪聖痕を人為的に再現し、聖女の血を濁らせたこと――。
この事実が他国に漏れれば、大きく糾弾の対象となる……よってこの知識ごと彼を葬り去る。
そんなバカな決断を止める為、私は聖女の自負もかなぐり捨てて着の身着のままで王宮へと向かった。だが……すでにそこでは。
『遅かったじゃない、姉さん』