極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 第五班は数日後に聖都を発つまで、前線に向けて旅立った兵士や医者たちの代わりに街で出来る限りの見回りや医療支援を行っているのだが、その中にポピアの姿はなかった。どうも実家に籠りきりになっているとかで、様子を見に行ったけど会うことはできず。戻ってきたら反省室行きだと班長が息巻くのを見て、宥めるのに私がどれだけ苦労したことか……。

 でもまあ、変な病気にかかったり、気鬱になっていたりするわけじゃなくてよかった。

「元気なら、さっさと第五班に合流して皆を手伝いなさいよ。私は別の仕事があるから先に行っちゃうけど」
「うん……わかってる。それでさ、えへへ……渡したいものがあるんだよね~」
「ええっ、これ以上荷物増やせないんだけど……」

 なんとかポピアに整理してもらったことで、ぎりぎりトランクは閉まるようになったけど、さすがに限界なのに変わりはない。何があるか分からないから片手は開けておきたいしと、私が口をへの字に曲げていると――。

「じゃ~ん! これ……着て行ってよ! あたし、聖力と気合を込めて作ってみたんだ!」

 ポピアは後ろ手に持っていた紙袋をがさがさとやると、そこから、ぱっと一枚の衣装を広げた。
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