極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 それは……純白の糸で織られた、美しいマント。距離を離してみると……わずかに色合いの違う糸で、うっすらと透けて見えるのは、この国の国旗にもある金盞花。

 とても繊細な細工で、それは比喩でもなく表面がきらきらと輝いていた。

「す、すごい……」
「でしょ? さっすがあたし、これじゃ聖女失業したって、お針子で食っていけそうだわね。ふふん」

 強がって、化粧で隠してるけど……よく見れば目の下には隈、頬もやつれていて。
 これだけのものを数日で仕上げるなんて……どれだけ大変な思いをしたのやら。

 言葉を無くした私に目をぱちくり瞬かせると、彼女は私の背中をバシッと叩いた。

「何も言わないでよ。あたしやだもんね、シーリが居なくなった後も聖女会に残るなんて。だから、無事で帰ってきてよ、絶対に」
「……うん!」
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