極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 そんな中、アルベール様は冷静かつテキパキと方針を決めてゆく。

「とにかく、捕まらないことが最優先だ。街に付いたら怪しまれないように情報を集めよう。そうだな……僕らは旅の夫婦っていう設定でどうだい?」
「わ、わかりました」

 まあ、いざとなれば君を背負って走るよ――なんてアルベール様は笑ってくれたが、さすがに聖騎士とはいえ体力の限界はあるだろう。ルイーゼ様救出作戦の前に消耗しては本末転倒。彼も私も、なるべく聖力は温存すべきだ。

 にしても、本当にうまくやれるかなぁ……。
 私たちで魔女帝たちを守り抜き……再び帝都まで連れていくなんて。緊張で、震えてきて――。

「ほら、手」
「…………?」

 立ち止まったアルベール様が微笑んでこちらの手を取る。
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