極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
38・裏切り者と遠吠えと
聖女服から改められた、帝国風のレッドドレスが、炎のように翻る。
帝国兵たちを後ろに従え……ゆったりと近づいて来たヴィーナ様――いや、元力の乙女ヴィーナは、私たちに嫌味たっぷりに告げた。
「居所がバレたのが不思議だって顔だねぇ。予め、この辺りにはいくつか、姿見の魔道具を設置しておいた。怪しい動きをしているアンタたちの探すのなんて、わけはなかったのさ」
監視カメラのようなものを街中に仕掛けられていたのか。そこまでの準備があるとは思っておらず、背中に汗が滲む。
しかし、いっそ清々しいくらいの寝返りよう。まるで最初から帝国軍側であったかのように、ヴィーナは私たちを強く睨みつけた。
「ククク、逃げた魔女帝たちの手引きがあったんだろ? たかが聖騎士ひとりと成り上がりの聖女風情、見逃してやってもよかったんだが……メナ様のご命令とくればね。さあ、お前たちには大人しく捕まってもらって、魔女帝の居所を吐いてもらおうじゃないか」
彼女は趣味の悪い黒扇子を掌にバシバシ叩きつけると、こちらへと迫る。
アルベール様も私を背に庇い白い剣を抜いた。
帝国兵たちを後ろに従え……ゆったりと近づいて来たヴィーナ様――いや、元力の乙女ヴィーナは、私たちに嫌味たっぷりに告げた。
「居所がバレたのが不思議だって顔だねぇ。予め、この辺りにはいくつか、姿見の魔道具を設置しておいた。怪しい動きをしているアンタたちの探すのなんて、わけはなかったのさ」
監視カメラのようなものを街中に仕掛けられていたのか。そこまでの準備があるとは思っておらず、背中に汗が滲む。
しかし、いっそ清々しいくらいの寝返りよう。まるで最初から帝国軍側であったかのように、ヴィーナは私たちを強く睨みつけた。
「ククク、逃げた魔女帝たちの手引きがあったんだろ? たかが聖騎士ひとりと成り上がりの聖女風情、見逃してやってもよかったんだが……メナ様のご命令とくればね。さあ、お前たちには大人しく捕まってもらって、魔女帝の居所を吐いてもらおうじゃないか」
彼女は趣味の悪い黒扇子を掌にバシバシ叩きつけると、こちらへと迫る。
アルベール様も私を背に庇い白い剣を抜いた。