極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「力の乙女の称号を手にしながら……聖王国をなぜ裏切る?」
「ふん……あんたらは何も知らないようだね。あたしがこうしなけりゃならなくなったのも、そっちの小娘が余計なことをしたからじゃないか。本当はね……アタシが王妃を回復させ、その功績でルイーゼを追い落として……二代目の大聖女となり聖女会を牛耳る段取りだったんだよ‼」
「なんだって……⁉」

 聖王国の裏側で進んでいた計画に衝撃を受ける私たちに、ヴィーナはべらべら自慢げに語りだす。どうやら、私たちがティリシャ王妃を救おうと動いていたその頃、ジーレット侯爵は国王に大聖女制度の復活を迫っていたのだとか。

 だが、王妃の封印が解かれ、すんでのところで意識を取り戻したことで、制度の復活はお流れ。その後計画を主導していたジーレット侯爵は失踪……彼女たちの企ては破綻することとなった。

「そして結局、聖王国から逃げ出したベレニュスはメナ様直々に始末された。あんたのせいだ……シーリ・アンテノア! アタシも三年前の事件で目を付けられちまった……ここでひと働きして媚びを売っとかないと、命が危ないんだよ! アンタは正しいことをしたつもりなのかもしれないけどねぇ、こっちにしちゃ大迷惑だ! せめて大人しく、アタシが生き残るための生贄になりな!」
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