極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 だけど、そう簡単にはいかなさそうだ。
 アンジェリカと戦った時と同様……いやそれ以上のピンチだ。いかに密度を上げても相手が火では、簡単に燃やし崩されてしまう。こちらの攻撃もおいそれとは通じないだろうし……。

 対応に迷う私に、アルベール様が囁いた。

(シーリ、大丈夫だ。彼女には弱点があるって、マール様から聞いてる。今から、僕の言う通りに――)
(……なるほど、やってみます)

 私たちは頷き合うと、アルベール様が立てた作戦を実行に移し始める。

「や~い、このヒキョー者。どうせ金盞花の聖女になれたのだって、まわりのお貴族様の口利きがあったからだったんでしょ? そんな見掛け倒しの人が私たちに敵うわけないんだから~」
「そうだそうだ。小耳に挟んだぞ、実は最近額の小ジワが増えてきたのを気にして、日に日に化粧の厚さをかさ増ししてるそうじゃないか~。そんなことじゃ、魔帝国に寝返っても嫁の貰い手がいないぞ~」
「キーッ……こ・む・す・め・ど・も・がぁ~……!」
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