極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

◇幕間 憧れの姉(リオン視点)

 シーリ姉さんのおかげで、畑作業に時間を掛けなくても飯が食えるようになって。

 俺――リオンは孤児院の裏庭で、時間さえあれば木剣を振っている。
 身体を大きくして、早く強くなりたい。……いつか俺も聖都に行って、騎士になるために。

「リオン、またこんなところにいた。もうお昼ご飯だよ?」
「……ああ、行くよ」

 アミが建物の陰からひょこっと顔を出し、俺は壁に剣を立て掛けた。ロロももちろん腰にしがみつくようにして付いてきており、姉さんがすぐに行ってしまってよっぽど寂しかったことが窺えた。

「せっかく帰ってきたのに、またすぐ出て行っちゃったよね」
「……仕方ないだろ。姉さんは、すごい人なんだから」

 タオルで汗を拭きつつ、俺は口をひん曲げる。
 姉さんが聖都に行ってひと月くらいしてから、この街は大きく変わった。
 王国から使者が来て、姉さんが正式に聖女として認められたことを町長に話したんだとさ。
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