極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 姉さんはたくさんのお土産と一緒に戻って来て、俺たちのことを笑顔で抱きしめてくれた。あの聖騎士団長のアルベールさんみたいな立派な知り合いがたくさんできて……俺たちのことなんて忘れたって構いやしないってのに。

「リオンって、シーねえの信者みたい」
「否定はしねー。だって、姉さんが助けてくれなかったら、きっと俺はどっかで……」

 野垂れ死んでた――そんな言葉を呑み込み、ここに来た時のことを思い出す。

 俺は小さい頃、遠くからこの街に辿り着いた両親に置き去りにされた。
 多分、仕事がうまくいってなかったんだろうな。うっすらと覚えてる親父やお袋の顔は、喧嘩してる時のやつばっかりだし。

 いつまでたっても、誰も迎えに来ない。行く宛てが無くて、俺は夜中に教会の壁を背にして座り込んでた。寒くて、寂しくて……泣きべそをかくことしかできなくて。世界中から無視されてるような気分になって……。

 でもそしたら、姉さんが建物の中から出て来て、俺に手を差し出してくれたんだ。「もう大丈夫だよ。誰かが迎えに来てくれるまで、ここに居ていいから」って。
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