極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 当時物心がつくかつかないかくらいの年だった俺は、それからほとんど姉さんに育てられたようなもんだ。シスターは俺が居つくのを許してくれたものの……食事の世話だの家事だのは全部姉さんにまかせっきり。しかも大きくなるにつれて、自分のやってた教会の仕事もどんどん彼女に丸投げしてった。

 小金を渡されては街に買い物に出され、足りない分は街の人に頭を下げてツケ、あるいは仕事の手伝いで割り引いてもらったりしてさ。やりくり上手な姉さんを見る街の人たちの目は、柔らかかったな。無理して頑張ってるのが誰の目にも分かったから……。

 ようやく畑作業とかを手伝えるようになって、俺が男に生まれたことに感謝するようになった頃。新しい孤児……アミとロロのふたりがやってきた。

 国から支援金を多く引き出すには複数の孤児が必要だってんで、シスター・ラミニがどっかから引っ張ってきたんだと。アミは俺よりひとつ下、ロロはまだやっと立てるかどうかくらいの幼児だった。

 それからまた姉さんは輪をかけて忙しくなって……。当時アミは分からずやで、よく俺と喧嘩してたし、ロロは赤ん坊みたいなもんだし……朝から夜までロロを負ぶってあちこち走り回ってたっけ。

 でも、姉さんが俺たちに嫌な顔を見せたことはまるでなかった。
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