極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 この人との関係だけは……姉さんがいなくなってもそう変わっちゃいない。

 この婆さん、相変わらず教会への寄付金をちょろまかしたり、姉さんの名前を使って観光客に土産物を売りつけたりして、好き放題してやがる。なので、俺らもこの人のことは嫌いだ。

 だけどさ……。時折誰かをシーリって間違えて呼んでは苦虫を噛み潰してるあたり、この人も人間だ。彼女にとっても姉さんは特別な存在だったんだなと思う。

 帰ってきた姉さんは、シスター・ラミニと対等に喋れるようになってた。多分だけど……あの人はシスターを許してあげられたんじゃないかな。……俺たちとは比にならないくらいひどい仕打ちを受けていたってのに、どうしてそんなことができたんだろう?

「なんだい、人の顔をジロジロ見やがって。飯が不味くなるだろうが」
「別に……」
 
 やっぱり、腹が立つ。俺は姉さんみたいにはできないな。
 仕返ししてやろうとまでは思わないけど、たとえこの人が助けを求めて来たって、手を差し伸べようとは思えそうにない。嫌いな相手への無関心さ、それがこの生活で見つけた答えだ。
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