極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「チッ……あたしに偉そうな口を利くのは、デカくなって自分で稼げるようになってからしな」

 当然シスターはとっとと食事を終えて乱雑に口を拭い、ナプキンを放り投げて席を立った。だがちらっと俺には、去り際口の端がわずかに上がっているように見えた。

「アミ、なんであんなこといったんだよ」

 未だぴしっと固まっているロロを、ぽんと叩いて食事を始めさせてやると……俺はアミに尋ねた。
 彼女は皿の上のハムをぐっと突き刺し、もぐもぐと頬張って告げる。

「あたしは姉さんみたいになれないもん。あの人には一生優しくしてやらない。喧嘩してやる……いつか、ちゃんと今までのことを皆に謝るまで……」
「……気持ちは分かるけど、ほどほどにな」

 そんな風に言うと、アミはロロの食事の世話を優先し始める。
 俺には、姉さんもアミも、どちらの考え方も正しいように感じた。
 答えって、人によって全然違うんだな。
< 535 / 840 >

この作品をシェア

pagetop