極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 加えてホルドキア領はふたりの故郷で支持も根強く、怪しい人間を締め出すことにも適した場所。ここに居る限り、とりあえずふたりの安全が脅かされることはない。

 よって私は、時が満ちるまでここで、そわそわとした気分を持て余すことになりそうだ。



 魔女帝率いる正規軍の決起集会まで後三日。
 その間、特に私に役割はなく……とりあえず魔女帝の傍に侍る、護衛の任務を申し付かることに。

 けれど彼女の側ではラエルさんが常に目を光らせているわけで。
 要人の護衛業務の経験なんてない私なんて、突っ立っているだけの置物以下だ。

「陛下、この度は無事に魔帝国に戻られ、我々一同安堵いたしました。帝都の奪還の折しはこの心血を注ぎ、粉骨砕身の働きを持って、長年のご厚情に応える所存」
「よきにはからえ。そなたらの働きを期待しておるぞ」

 次々と、招集に従った臣下たちが、魔女帝にご挨拶に参る中……することのない私はたまにラエルさんに視線を送る。
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