極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
帽子の陰で魔女帝の表情は見えないが、声は乾き……その手は自らを傷付けるよう胸に指を突き立てている。
私はてっきり……聖王国と同じように魔帝国も平和を謳歌できているのだと思っていたのに。でも、彼女たちは、想像もしない苦痛と絶望の日々と闘っていた。
「その後……聖王国に逃亡したフレドを戦争推進派の魔女たちが追ったと聞いた。余も手の者を差し向けたが……数名の刺客の死を確認しただけでふたりの足取りは掴めず、十年以上の時が流れていった」
そこで、はっきりと魔女帝は私たちに頭を下げた。
「余は……そなたたちに陳謝せねばならぬ。国民の身命を守れなかった王としても、クラリスの姉としても。王国の式典でそなたが聖女として出てきた時、余は目を疑った。容姿は多少違えど、間違いなくクラリスの娘であると確信したからな。だが……余がラエルに接触を禁じた。この国で聖女として幸せに生きるなら、わざわざ辛い過去を突き付ける必要はないと。互いに家族を求める、そなたたちの寂しさも分かろうとはせずに……」
ふたりとも、済まぬ――その謝罪にどう答えればいいのか分からず、私は何度も首を振った。
私はてっきり……聖王国と同じように魔帝国も平和を謳歌できているのだと思っていたのに。でも、彼女たちは、想像もしない苦痛と絶望の日々と闘っていた。
「その後……聖王国に逃亡したフレドを戦争推進派の魔女たちが追ったと聞いた。余も手の者を差し向けたが……数名の刺客の死を確認しただけでふたりの足取りは掴めず、十年以上の時が流れていった」
そこで、はっきりと魔女帝は私たちに頭を下げた。
「余は……そなたたちに陳謝せねばならぬ。国民の身命を守れなかった王としても、クラリスの姉としても。王国の式典でそなたが聖女として出てきた時、余は目を疑った。容姿は多少違えど、間違いなくクラリスの娘であると確信したからな。だが……余がラエルに接触を禁じた。この国で聖女として幸せに生きるなら、わざわざ辛い過去を突き付ける必要はないと。互いに家族を求める、そなたたちの寂しさも分かろうとはせずに……」
ふたりとも、済まぬ――その謝罪にどう答えればいいのか分からず、私は何度も首を振った。