極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私は魔女帝の手を取りぎゅっと握る。
 ずいぶん衝動的な行動だったけど、それが間違っているとは思わない。

「本物のシーリだって、絶対にそんなことを望まない。だから私も、この国と聖王国の戦いを止める力になりたいです。どうか……私を帝都へ、メナのところに連れていってください!」

 死の真相は、違う意味で私の心に痛みを与えた。ただシーリが捨てられたと知るより何倍も。

 でも……彼女の両親がそういう人だったと知れて私は嬉しくもあった。だから、シーリの代わりに……クラリスさんやフレドさんが大切にするはずだった彼らと、この国を一緒に守りたい。

 それを告げると……魔女帝は、ほんの微かにだが、口元を綻ばせた。

「ありがとう、シーリよ。そして、大きくなった……。クラリスも祝福している。実は……この花畑にはあの子の遺灰が埋まっておってな」
「えっ……⁉」

 私は驚きのあまり、大地に両手を突く。
< 569 / 840 >

この作品をシェア

pagetop