極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(シーリのお母さんは、私が思ってたような人じゃなかったよ……。約束を果たせなくて、ごめんね)

 たくさんの花に囲まれ、私は仰向けになって目を閉じる。
 
 シーリを捨てたと思っていた母親は、我が子を愛してやまないひとりの女性でしかなかった。
 本当は分かっていたのかも……自分の命も省みず子供を平和な土地に送ろうとする父親の伴侶が、素敵な人でないはずはないのだから――。

 そのまま私はいつしか……眠りに落ちる。

 夢の中ではクラリスさんとフレドさんが手を広げて迎えていて……私と同じ姿をした女の子は、少しの間ふくれっつらをしていたけど、結局は顔をほころばせ、その胸に飛び込んでゆく。彼女は楽しそうにお喋りをした後、こちらに嬉しそうに手を振って……。

「あ……」

 夕日の残光が……瞼の隙間から夢の景色を塗りつぶし、現実へと引き戻す。
 でも、私の身体から浮き出した光の粒が、花畑に吸い込まれて行くのははっきりと見えた。
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