極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(お母さんと、会えたのかな……)

 ぼんやりと身体を起こした私の耳に、声が届く。

『これからは、あなたのおもうように――』

 予想とは違う形だったけれど、ひとつの区切りがついたみたいだ。

 私はこれからもシーリとして……本物の彼女を大事にしてくれた人や、今まで出会ってきた人たちと一緒に生きていこうと思う。

 夕日を背に、ラエルさんと魔女帝が近づいて来る。

「……帰るか」
「――はい!」

 私は立ち上がると涙を拭いて笑顔を浮かべ、彼らに駆け寄った。
< 572 / 840 >

この作品をシェア

pagetop