極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
◇幕間 決戦を睨んで(ヴィーナ、アルベール視点)
◇(ヴィーナ視点)
「ううっ……眠れないっ!」
魔帝国に寝返り、メナ様から魔女帝追討の任を仰せつかっていたアタシ――ヴィーナ・レグマーは……天幕に置かれた堅くて薄いマットレスから飛び起き、頭を掻きむしった。
『ははははは! 悔しかったら捕まえてみるがいい、称号だけのポンコツ聖女め!』
このところろくに眠れた試しがない。
何度も聞いたアルベールの嘲笑の声が、頭の中で木霊する。
ペストゥリ川での敗北後……死にそうな思いで氷の檻から抜け出したアタシは、預けられた五千名の兵と共に、魔女帝を追ってホルドキア領へと向かった。
だが……そこに至るまでの道中で、アルベールの執拗な足止め工作にあってしまう。
やつは狡猾で……時折姿を見せては我々の注意を惹きつけ、吊り橋や入り組んだ一本道などにアタシたちを誘導していく。
「ううっ……眠れないっ!」
魔帝国に寝返り、メナ様から魔女帝追討の任を仰せつかっていたアタシ――ヴィーナ・レグマーは……天幕に置かれた堅くて薄いマットレスから飛び起き、頭を掻きむしった。
『ははははは! 悔しかったら捕まえてみるがいい、称号だけのポンコツ聖女め!』
このところろくに眠れた試しがない。
何度も聞いたアルベールの嘲笑の声が、頭の中で木霊する。
ペストゥリ川での敗北後……死にそうな思いで氷の檻から抜け出したアタシは、預けられた五千名の兵と共に、魔女帝を追ってホルドキア領へと向かった。
だが……そこに至るまでの道中で、アルベールの執拗な足止め工作にあってしまう。
やつは狡猾で……時折姿を見せては我々の注意を惹きつけ、吊り橋や入り組んだ一本道などにアタシたちを誘導していく。