極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「フ、フフフフフ……。やつらさえ片付けりゃあこっちのもんさ。メナのやつは約束してくれたんだ……。今回の働きをこなせば、新たな国で、アタシの地位を保障してくれるって」

 ルイーゼを騙し討ちにして帝都に連れて行ったとき、アタシはあれ(・・)を見せられた。
 聖女から堕ちることで得た、あいつの恐ろしい力……。それに加え、あんな悍ましい道具まで持ち出そうだなんて、本気で狂ってやがる。

 メナにゃあ誰も敵わない。やつこそが本物の魔女、いや……悪魔。
 聖王国のやつらのやってることこそ、全部無駄足なのさ。

「クク……そして王国のボンクラどもの中で、アタシだけがあいつに価値を認められた。当り前さ……なにせこれまで自分の力を大して磨きもしないまま、ここまで来れたんだからね」

 アタシだって、再びやつらとまみえるために何もしていなかったわけじゃない。
 進退の危機に陥り、これまでまったく試してこなかった努力っていうやつをしてやったのさ。吐きそうになるくらい苦々しい時間を訓練に費やし……そのおかげで、やっと自分の力がどのようなものか分かってきたんだ。
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