極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(アタシが持つ奇跡は、形のない火。だからこそこれまで扱いが難しかったが……。一度コツを掴んじまえば、この通りさ!)

 部屋の一角に置かれた蝋燭に向けて腕を振り下ろす。すると手のひらから火球が噴出し、刺してあった燭台ごと焚き木に変える。

 聖力の操り方を覚え、外に放てないっていう弱点は克服した。次やつらに会えば、これまでのようにはいかせない自信がある。

 アタシは明かりの消えた暗闇の中で自らの灯した奇跡の火を睨み、ひとりこぼした。

「待ってなよアルベール。男である限り、聖女や魔女には絶対に敵わない。それを心の底まで思い知らせ、服従させてやるからね……ヒヒヒヒヒッ」 
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