極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
◇(アルベール視点)
東の方角へ、ヴィーナ率いる反乱軍の一部隊が動き出し、その背中が少しずつ小さくなってゆく。
僕はそれを見届けると連絡用の法具に聖力を込め、来たる戦に向けて最後の報告を行った。
「――というわけだ。部隊の進軍速度から見ても、相当急いでる。君たちが帝都に到着する前に、ヴィーナたちもやつらの陣営に合流するだろう。すまないが、これ以上の足止めは地理的にも厳しいかな」
『正面衝突は避けられん……か』
その通信を受けているのは、今頃帝都に向かう魔帝国正規軍を率いているであろうラエルだ。
僕は一応彼に、ここ数日で奇跡の使い方が変わり始めたヴィーナの脅威を警告しておく。
「腐っても元金盞花の乙女というところかな。恐ろしい速度で奇跡の扱いを習熟させていってる。帝都に辿り着く頃には大きな障害となっているかもね……。どうだい? 君の目からして彼女を含み、帝都に集まった敵方を突破できそうかい?」
ラエルはその質問に対し、慎重な態度を見せた。
東の方角へ、ヴィーナ率いる反乱軍の一部隊が動き出し、その背中が少しずつ小さくなってゆく。
僕はそれを見届けると連絡用の法具に聖力を込め、来たる戦に向けて最後の報告を行った。
「――というわけだ。部隊の進軍速度から見ても、相当急いでる。君たちが帝都に到着する前に、ヴィーナたちもやつらの陣営に合流するだろう。すまないが、これ以上の足止めは地理的にも厳しいかな」
『正面衝突は避けられん……か』
その通信を受けているのは、今頃帝都に向かう魔帝国正規軍を率いているであろうラエルだ。
僕は一応彼に、ここ数日で奇跡の使い方が変わり始めたヴィーナの脅威を警告しておく。
「腐っても元金盞花の乙女というところかな。恐ろしい速度で奇跡の扱いを習熟させていってる。帝都に辿り着く頃には大きな障害となっているかもね……。どうだい? 君の目からして彼女を含み、帝都に集まった敵方を突破できそうかい?」
ラエルはその質問に対し、慎重な態度を見せた。