極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
『問題ない……と言いたいところだが、戦力だけで言えば、やや厳しいといったところだ。魔女、通常の兵士と共に、やつらの陣営の方が倍ほど多いしな……だが』
彼はそこで言葉を切ると、背水の覚悟を覗かせてみせた。
『我々がやらねばならん。帝国で生きる多くの同胞たちに加え、聖王国の民の血も無駄に流させないためにはな。それを、言葉にして俺たち伝えてくれたのは、他ならぬシーリだ』
「へえ……」
ラエルの話によれば……出立前の決起集会でシーリは、自らが魔女帝の姪に当たる存在であり、聖王国で生き繋ぎ聖女となったことを明かしたらしい。そしてふたつの国は争うべきではなく、手を取り合い未来への道筋を見出してゆくべきだと説いたのだとか。
『立派なものだったぞ。その意思に多くの兵士が共感し、士気は十分だ。例えメナに従う自国民たちを相手にしても、恐れることなく立ち向かえるだろう。俺は身内として、彼女のことを誇らしく思ったぞ。兄らしいことは何らやれていないにしてもな……』
「そうか……(くそっ、羨ましいな)」
彼はそこで言葉を切ると、背水の覚悟を覗かせてみせた。
『我々がやらねばならん。帝国で生きる多くの同胞たちに加え、聖王国の民の血も無駄に流させないためにはな。それを、言葉にして俺たち伝えてくれたのは、他ならぬシーリだ』
「へえ……」
ラエルの話によれば……出立前の決起集会でシーリは、自らが魔女帝の姪に当たる存在であり、聖王国で生き繋ぎ聖女となったことを明かしたらしい。そしてふたつの国は争うべきではなく、手を取り合い未来への道筋を見出してゆくべきだと説いたのだとか。
『立派なものだったぞ。その意思に多くの兵士が共感し、士気は十分だ。例えメナに従う自国民たちを相手にしても、恐れることなく立ち向かえるだろう。俺は身内として、彼女のことを誇らしく思ったぞ。兄らしいことは何らやれていないにしてもな……』
「そうか……(くそっ、羨ましいな)」