極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
この人たちをできるだけ傷つけたくない。
そう思う反面、この作戦に使える時間も多くは残っていない。
たとえ犠牲を出したとしても、なんとか魔帝国の主導権をメナから取り戻し、国境線で戦争開始を待つ反乱軍の侵攻を止めなければ――。
「やつらが聖王国との国境側に大軍を集結させたせいか……思うより戦力差は縮まったな。道中でも幾人かの領主が協力を申し出てくれた。いい傾向だ」
ラエル兄さんの言うように、魔女帝の元には想定以上の兵力が集まった。意思の力がメナの魔法を上回ったか、反乱軍へ参加する前に違和感に気付き、引き返して正規軍に加入してくれた者たちもいたようだ。
「うむ。ここは真っ向勝負といこう。メナの魔法の効果も、さすがに末端の兵士たち全てには及ぶまい。この戦いに疑念を抱いている者も多く、説得に応じる可能性もあろう。数は多くとも、制圧すること自体は困難ではないはず……だが」
魔女帝はきつく目を細めた。
「問題はその後じゃ。やつらが帝都民を盾にこちらに降伏を迫る展開も考えられる。籠城となれば、あの堅い外壁を崩すことは難しくなるであろう。そうなる前に、我々は少数精鋭で城壁を各自突破、宮殿へと潜入する」
そう思う反面、この作戦に使える時間も多くは残っていない。
たとえ犠牲を出したとしても、なんとか魔帝国の主導権をメナから取り戻し、国境線で戦争開始を待つ反乱軍の侵攻を止めなければ――。
「やつらが聖王国との国境側に大軍を集結させたせいか……思うより戦力差は縮まったな。道中でも幾人かの領主が協力を申し出てくれた。いい傾向だ」
ラエル兄さんの言うように、魔女帝の元には想定以上の兵力が集まった。意思の力がメナの魔法を上回ったか、反乱軍へ参加する前に違和感に気付き、引き返して正規軍に加入してくれた者たちもいたようだ。
「うむ。ここは真っ向勝負といこう。メナの魔法の効果も、さすがに末端の兵士たち全てには及ぶまい。この戦いに疑念を抱いている者も多く、説得に応じる可能性もあろう。数は多くとも、制圧すること自体は困難ではないはず……だが」
魔女帝はきつく目を細めた。
「問題はその後じゃ。やつらが帝都民を盾にこちらに降伏を迫る展開も考えられる。籠城となれば、あの堅い外壁を崩すことは難しくなるであろう。そうなる前に、我々は少数精鋭で城壁を各自突破、宮殿へと潜入する」