極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「へえ、よく逃げなかったもんだね白髪娘。そしてアルベール、ようやくアタシに捕まる覚悟ができたのかい?」
「バカな。僕たちはお前を倒しに来たに決まってるだろ」
こちらも背後に正規軍を従える中。珍しくアルベール様がやや顔を顰め、私は彼を庇うように前に進み出るとヴィーナに言い放つ。
「ヴィーナ様……いえ、聖王国の裏切り者ヴィーナ。これが最後の機会になるでしょうから、一度だけ聞かせてください。こんな無駄な戦いはやめて、聖王国に戻りませんか? 聖女の力をもって私たちが争えば、周りに甚大な被害を及ぼすはず。それをあなたは、何とも思わないのですか?」
「ずいぶんな偉そうな口を利くじゃないか。アタシと対等にでもなったつもりなのかい? 孵ったばかりの雛鳥程度のお前が。気に入らないねぇ……だが」
不気味な笑みを湛えながら、ヴィーナは両手を広げて言った。
「考えようによっちゃ、その話に乗ってやらんでもない。アタシの持つ望みをひとつだけ叶えてくれたらね」
「望み……? なんです?」
「バカな。僕たちはお前を倒しに来たに決まってるだろ」
こちらも背後に正規軍を従える中。珍しくアルベール様がやや顔を顰め、私は彼を庇うように前に進み出るとヴィーナに言い放つ。
「ヴィーナ様……いえ、聖王国の裏切り者ヴィーナ。これが最後の機会になるでしょうから、一度だけ聞かせてください。こんな無駄な戦いはやめて、聖王国に戻りませんか? 聖女の力をもって私たちが争えば、周りに甚大な被害を及ぼすはず。それをあなたは、何とも思わないのですか?」
「ずいぶんな偉そうな口を利くじゃないか。アタシと対等にでもなったつもりなのかい? 孵ったばかりの雛鳥程度のお前が。気に入らないねぇ……だが」
不気味な笑みを湛えながら、ヴィーナは両手を広げて言った。
「考えようによっちゃ、その話に乗ってやらんでもない。アタシの持つ望みをひとつだけ叶えてくれたらね」
「望み……? なんです?」