極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……小娘がっ」

 ひゃ、図星をついたのか怒りゲージがぎゅんと上昇。若干心が痛まなくもないけど……これも罪なき人々を救うため。この調子でどんどん怒らせて、冷静な判断力を奪っていこう。

「あなたのために言ってるんですよ? 本気出して負けちゃったら、その魔女より高ぁく育っちゃったお鼻も、ポッキリへし折れちゃうかもしれないでしょ? もう慰めてくれる人もいないのに……」
「どうやら……あんたはよっぽどアタシにお仕置きしてもらいたいみたいだねぇ」

 ぶちりと――血管が切れた音がしそうなくらい、その表情が歪んだ。ヴィーナのこちらに向かう足音が荒々しさを増していく。ここで、もういっちょ……。

「私を小娘っておっしゃいますけど……それを言うならそろそろ引退後の生活をお考えになっては? お・ば・さ・ま?」
「――っ殺す! アタシはまだ二十二だっ!」

 かなりのことを言ってしまった自覚はあり、ヴィーナの目の色が変わる。見た目ルイーゼ様やマール様と同年代かと思ってたけど、そういえば彼女はその一世代下なんだよね。

 よっぽど気にしてたのか、彼女が猛然と両手に火を宿し向かってくる。
 うわ~ん、ちょっとばかり、焚きつけ過ぎてしまったかも――⁉
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