極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私には判断がつかなかったが、部下達といつも接している彼女からすれば、なにやら思うところがあった様子。

「メナに操られていたせいで、本来の実力が出せなかった、とか……」
「それもあるやもしれぬが……こやつらの身体からは、あまり魔力が感じ取れぬ。目の前の戦いを前にして、休ませる暇もなかったというのか。メナとやら……なにを企んでおる?」

 疑問を残しながらも反乱軍の拘束は完了し、再び私たちは上層を目指すことに。しかし……。

「ちっ……昇降機の稼働が止められている。面倒だが、階段で歩いて昇るしかないようだな」
「……上まで結構あったぞ。まあ、何かあったら僕たちでふたりを運ぶしかないな」

 スイッチからは光が消えており、押してもうんともすんともいわない。
 聖力で飛んでいくことも手段の一つだけど、今後を考えるとわずかな消耗も省きたいというのは同感。兄さんが周囲を見渡し、同行していた精鋭たちに告げた。

「済まないが、ここ以降はお前たちは連れていけない。残る相手は強大だ……ここで後続を断ち、もしもの時の退路を確保しつつ無事を祈っていてくれ」
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